2012/11/20

Mr.DAZAI


jared tomas

いきなりですけど、太宰治が好きという人はほんとうにとことん好きな人が多いと思います。
そして、その意味がやっとわかったような気がするのです。
わたしは三島由紀夫が好きで、ほんとうに好きで、著書に限りがあると思うとなかなか読み進められません。
有名な話ですが三島は太宰を酷評してました。
意識してかどうだか知りませんがどっかしらそのことが頭にありつつ、わたしもあまり好きではありませんでした。
これまで「人間失格」と「斜陽」しか読んでいなかった。よくもこの二作をつづけたなとおもう。
先週から「ろまん燈籠」を読みました。これがちょうど1940年代初頭、まさに第二次世界大戦導入期前後の太宰の小作品がまとめられた本です。
いまでいうところのエッセイのような、身の回りのことをいろいろと。女性視点であったり妻視点であったりもします。
ひとえにすごくおもしろかった。なんだかいろいろでいちいち涙でそうだった。
何がそんなにとまだうまく説明ができない。弱さの美徳というか不器用さがくすぐったい。
・・・まだ分からないところもたくさんあるけれど・・・
でもこれまで読んだものの感触をおおきく覆されました。
三島みたく、読むのが惜しいとはなぜか思わない類で、なのでがんがん読んでいきたいです。



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