未だ無料の画像アップロードツールで粘っているために今月のアップロード限度を踏んでしまった.....
このあいだ、すごく素敵なことがあって
そういうことブログに書いたらええんやなと ふと思ったので書きます
わたしは純喫茶が好きで好きでこよなく愛しています
下北沢で例によって大雨の日
寒くて、荷物いっぱいで、休憩に入った路地の奥
カウンターにスーパー帰りのおばあちゃんがケーキとアイスコーヒーで休憩、みたいな
そんな喫茶店 おおきなピアノと、何年も使いこまれたクリスマスのオーナメント
お客は二三人 風がいよいよ強い
わたしたちが入ってしばらくして若者が帰り、おばさんが帰り、
しんとしたお店にまた二十代後半か三十代の男女が。
男性が店のおばさんにピアノは弾けるんですか、と訊く
調律などはしてないですけれども、とおばさんは応えた。
東京の下町のうらぶれた店、というか良くいえば風格のあるお店にいけば
必ずや少し不思議な、とくべつな世界の人に逢える。
もとより他人の話をぬすみ聞くことが好きなわたしは
彼らは音楽の人たちだと踏んだ。
やはり女性は声楽でソプラノ担当。男性はピアニストのようだった。
(そうしていつも一緒にいる友達にはこっちの話を聞けとあきれられる)
しばらおおきな窓をながれる横雨をながめていると
会話もすくない男女の男性がたってピアノの蓋をひらいた
鍵盤カバーをきれいにたたんで、やがて素敵なピアノの旋律。
一曲目はしらないオリジナルかなにかで、二曲目はたぶんドヴュッシー。
誰しも耳なじみのある、わたしも大好きな音楽でものすごく感激してしまった。
男性は弾き終わるとおずおずとカバーをもとの状態にもどし、
記念にピアノの写真を一枚、撮影した。
帰りに、素敵な音楽をありがとうございます、と言ったら
男女ともにわらいながら頭を下げてくれた。
おばちゃんはどたばたと忙しく台所の用事をしていて、
いい音楽でしたねと言おうとしたけどやめておいた。
外はいよいよ寒くてもう冬かとおもった
久しぶりに聞いた実際のピアノの音は震えているみたいに
心臓にしみるからとけていく雪みたいだとおもった。
まじでちょっと泣きそうになった。
な~んちゃって
いやほんまやけども
どんだけ緻密にかくねん!
とにかく近頃でいちばん心温まった瞬間やった。
おわり
thanks for reading
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