Harold and Maude.

『ハロルドとモード』1971年 米

伝説のカルトムービーと呼ばれているらしい

今年とうとうDVD化され劇場でも何度かリバイバル上映されたようす

過去の作品でも、新しくDVDになったものは新作だとおもっていたけど、

過去のものはいきなり旧作あつかいになるみたいでぴっくり。

ずっと観たかったから嬉しい！

80歳をむかえるお婆さんと、気合い入った自殺ごっこばかりに興じてる19歳の少年。

ふたりの共通の趣味は他人の葬儀に参列すること。

これれっきとした恋愛映画。

あるひとつの言葉にて、わんわん泣いてしまった。

体調わるい中観てたのもあいまってか、頭痛・・・。

めったとないほどの感情移入をしてしまった。少年に。

これは愛すること、それ以前に人と関わるということについて

ハロルドやわたしのような部類の人間にたくさんのことを教えてくれていて、

それはやっぱりラストシーンの希望へとつながっていく。

ひたすらありがとう。ありがとうという気持ちになる。けどあまりに残酷すぎる。

思い出しても凄くつらい。歯がいたくなる。（そのとき歯がいたかった）

この映画を観てお婆さんとの恋愛においては寛容、

なまじ共感したといってカルト映画と定義した人が憎い。

ある一部の人間において、人を信じるということがどれほどに難しいことであるか。

でも信じなければどれほど孤独か。当たり前に傷つくことを許容できるか。

身につまされるものがあって、心にのこる映画です。

いとしいいとしい