2012/02/09

All about another world ??


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『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』(原題:The Devil's Double)
監督: リー・タマホリ
主演:ドミニク・クーパー リュディヴィーヌ・サニエ

言わずもながサダム・フセインの長男ウダイの影武者となった男の自伝的物語
わかってはいたけれど衝撃的!!!
暴力シーンは実際に撮影した5%ほどしか使われていないという....
それでもあれだけのものだから、真実とは想像の及ばないもの。
実在しているラティフ氏のインタビュー記事を読んだ。
この言葉がすべてを物語っているように思う。

『ウダイに関しては、生まれつきの"悪"だったと私は思います。
サダム・フセインをはじめとする政治家たちにも会いましたが、
ウダイほど酷い人間は他にはいませんでした。
ウダイのことを昔からよく知っている人間も、
『ウダイは生まれついてのサディストだ』と言っています。
環境のせいではなく、根っからの悪です。
ウダイは人間ではなかったと思いますね。』

これだけでももうお腹いっぱいですね!!
でも、やっぱり観ておいて良かったと思っている。
なんでかはうまく言葉にできない。
ここから目を背けることはできないことやと今の自分に対して思っています。

そしてラティフとウダイの一人二役を見事にやってのけたドミニク・クーパー。
彼は大注目です、めちゃ格好良い!!!
ラティフとウダイの演じ分けは圧巻。
というか途中からもう意識もしなくなります、それぐらいに別人。
そして映画自体は非常にスタイリッシュでありました。
80年代ヴィンテージファッションとウダイの奇抜なファッションは見もの。
事実、ウダイという人はド派手で奇抜なファッションセンスの持ち主だったらしく
衣装は実際の彼の写真をもとにほとんど完璧に再現されているそう。
格好良く見えるのは間違いなくドミニク・クーパーが格好いいから笑
By the way,
I love Sagnier!!!
リュディヴィーヌ・サニエはとても好きな女優。
「焼け石に水」の時から大好きです。
この映画ではウダイの本命彼女、サラブを演じている。
賛否両論ありそうだけど、私にとっては記憶に残る演技だった。
ある種、典型的になりそうな女の肖像を
サニエの演技がそうさせなかった。
ラティフと同等の被害者であり、誰も経験したことのない過酷を
経験してきた奥深い女性だった。
彼女の真意はわからない。
サニエがそうさせている。
そしてそれが正しいんだと思う。
やっぱりフランス人女優はすごい。
  

そしてもう一本・・・・・

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『永遠の僕たち』(原題: Restless)
監督:ガス・ヴァン・サント
主演:ヘンリー・ホッパー ミア・ワシコウスカ 加瀬亮

ガス・ヴァン・サントの新作映画。
なんとか劇場で観れてよかったと安堵 :)
今回の主人公も儚く美しい少年。
少しひねくれたところも顔にとてもよく現れていて
毎度のことながらガス・ヴァン・サントチームの審美眼たるや凄すぎる。
というかこれはもう・・・・・笑
彼の映画には珍しいミューズを演じたミア・ワシコウスカは
今季MiuMiuの広告に抜擢された期待の新人です。
思ったとおり、中性的で清潔。すばらしく好感の持てる可愛らしい女性。
ふたりの死をもわかつ恋物語。
ちょっと考えれば韓国ドラマ風な設定だけどしんみりと寄り添うように丁寧に進む。
これはきっと気分が合えば身に染みるかもしれない。
といいつつラストはちゃんと号泣してます(涙腺が薄氷ぐらいもろい)
だけど、ガス・ヴァン・サントの今後に微かな不安もよぎるのも否めない。
彼の描きたいものとはなんだろう?
やっぱり一生に一度しかない
儚くも残酷なあのころの少年(のもつ美しさ)じゃないかと勝手に思っている。
だとすれば今後あまりにもロールモデル化された主人公にならないことを祈る。
「エレファント」からの手法を脱するならば、
「ミルク」で見せた、見事な時代描写をもっと見たいな。
今彼に必要なのはもっとも優れた原作だろうか・・・・。
すべて個人的な意見です笑
ちなみに加瀬亮の英語はとても流暢!
そして監督は彼の魅力をとてもよくわかってらっしゃる。
東洋の美をも余裕で許容!やっぱり!!笑




ミアのMiuMiu :)
miumiu

かわいいな~:)



Thanks for reading.




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